
コンフリクトの海を越えて──誰にもマージされなかった頃の話
レビューを通らないコード、放置されるPR、止まる議論。仕様と理想の間を埋めるように、私は“誰のでもないコンフリクト”を解消し続けていた。でもその作業は、チームのGitには記録されなかった。 そんなある日、CodeTalesで読んだ“マージできなかった物語”に、自分を重ねた──「これはただの調整じゃない。これは、物語をつなぐ手仕事だ」それから私は、“見えないマージコミット”を誇れるようになった。
🌊 コンフリクトの海を越えて──誰にもマージされなかった頃の話
🧑💻 登場人物:main.hikaru(29)
Web系開発会社でチームリーダーを務めるエンジニア。開発と調整のあいだで葛藤する日々、「CodeTales」に出会う。
🗣️ Q1. 今はどんなお仕事をしていますか?
main.hikaru:Webサービスの開発チームで、リーダーをやっています。
コードも書きますが、最近はレビューや調整、アサイン管理などが増えてきました。
一言でいうと「PRをマージするより、コンフリクトを解消してる時間のほうが長い」感じです(笑)。
🗣️ Q2. “コンフリクトの海”とは、どんな状況だったんでしょうか?
main.hikaru:リリース前になると、いろんな意見がぶつかるんですよ。
仕様チームは「これ以上スコープ増やせない」、デザイナーは「このUXは譲れない」、エンジニアは「技術的に厳しい」。
その全部の視点を受け取って、調整して、誰の成果にもならない場所でずっとパドルを漕いでるような日々でした。
コードを書かずに、コードの流れを整える。そんな仕事ばかりでした。
🗣️ Q3. それって評価されづらいですよね。
main.hikaru:はい。レビューに名前が残るわけでもないし、Gitの履歴にも出ない。
Slackの非公開スレッドとか、口頭の議論の中でやってるから、「自分は本当に開発者なのか?」って不安になる瞬間もあって。
"マージされないPR"を、心の中でずっと抱えてるような感覚でした。
🗣️ Q4. そんな中で、CodeTalesに出会ったんですね?
main.hikaru:そうです。
Twitterでたまたま流れてきた「未承認コミットと透明な価値」って記事を読んだのがきっかけでした。
その中にあった「見えないマージコミットが、プロジェクトを救うこともある」って一文に、電気が走ったんです。
あ、自分がやってることにも物語があったんだ、って。
🗣️ Q5. その気づきは、何を変えましたか?
main.hikaru:大きな何かが変わったわけじゃないんです。
でも、「調整」や「対話」も、自分なりのコードだと思えるようになりました。
最近ではチームメンバーにも、「見えない仕事をしてくれてありがとう」って自然に言えるようになってきて。
たぶん昔の自分に、一番言いたかった言葉なんですよね。
🗣️ Q6. 最後に、今後の目標を教えてください。
main.hikaru:「誰にもマージされなかった頃の話」が、いつか誰かの物語の助けになるように。
CodeTalesに出会ってそう思えたから、今度は自分が“物語を書く側”にまわってみようと思ってます。
あの海を越えた記憶は、次の誰かのパドルになるはずだから。
📘 CodeTales より
“見えないマージコミットが、プロジェクトを救うこともある。”
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