
おばあちゃん、あの大きな口(脆弱性)は危険よ!「赤ずきん」に学ぶ、Webアプリセキュリティの重要性
魔法の保温ポット、赤いフード、そして森の奥深く… だが、これは童話ではない。 脆弱なWebアプリ「赤ずきん」は、SQLインジェクションの狼、XSSの魔の手、そしてデータベース乗っ取りという、想像を絶する脅威にさらされる! 果たして、セキュリティエンジニアはWAFとIDSを駆使し、この危機を救えるのか? 童話の裏に潜む、サイバーパンク・サスペンス!
アプリケーション起動!赤ずきん、森へ出発!~脆弱なWebアプリの旅立ち~
「赤ずきん、おばあちゃんにこれを届けておくれ。」
母は、ぎっしり詰まったかごを赤ずきんに手渡しました。中には、焼き立てのクッキーと温かいミルクの瓶が入っています。ミルクは保温ポットに入れられており、冷めないように工夫されていました。
「このポットは特別な魔法がかかっているのよ。おばあちゃんの家まで温かいままよ。」母はにっこり笑いました。
「わぁ、すごい!魔法のポット!」赤ずきんは目を輝かせました。「どんな魔法なの?」
「それはね…」母は少しいたずらっぽく言いました。「
function keepWarm(milkTemperature) {
// 保温ポットの魔法:温度を一定に保つ
const idealTemperature = 80; // 摂氏
return idealTemperature;
}
…という魔法がかかっているのよ。」
赤ずきんは、母の言葉の意味はよくわかりませんでしたが、魔法のポットにワクワクしながら、おばあちゃんの家へと続く森の入り口に立ちました。
「気をつけて行きなさいね。知らない人には話しかけちゃだめよ。」母は心配そうに声をかけました。
「わかってるわ、お母さん。」赤ずきんは元気よく返事をし、森の中へと入って行きました。
森の中は、木漏れ日が差し込み、色とりどりの花々が咲いていました。赤ずきんは、可愛らしい花々に目を奪われ、ついつい寄り道をしてしまいます。
「わぁ、きれいなお花…。」赤ずきんは、赤い花を摘み取りました。「おばあちゃんもきっと喜ぶわ。」
赤ずきんは、次々と花を摘みながら、森の奥深くへと進んで行きました。しかし、彼女は知りませんでした。自分が今、危険な獣が潜む領域に足を踏み入れていることを…。そして、その獣は、すでに彼女の存在に気づいていることを…。
function redRidingHoodJourney(path) {
let currentLocation = "start";
const dangers = {
"flowerField": "wolfSighting",
"deepForest": "wolfAttack"
};
for (const step of path) {
currentLocation = step;
if (dangers[currentLocation]) {
// 危険に遭遇!
return dangers[currentLocation];
}
}
return "safe";
}
const redRidingHoodPath = ["flowerField", "deepForest", "grandmaHouse"];
const result = redRidingHoodJourney(redRidingHoodPath); // 結果は"wolfSighting"
赤ずきんが花畑に立ち寄ったことで、物語は新たな局面を迎えます。果たして彼女は無事に、おばあちゃんの家へたどり着けるのでしょうか?

危険な近道!SQLインジェクションの罠~データベースへの侵入~
森の奥深くまで来た赤ずきんは、大きな狼に出会いました。
「やぁ、可愛い赤ずきんちゃん。おばあちゃんの家に行くのかい?」狼はにこやかに話しかけました。
「そうなの。」赤ずきんは少し警戒しながら答えました。「おばあちゃんが病気で…」
「それは大変だ!おばあちゃんの家なら知っているよ。こっちの道を行けば近道だよ。」狼は、暗い獣道の方を指差しました。
「でも、お母さんが知らない道は通っちゃダメって言ってたわ。」赤ずきんは母の言葉を思い出しました。
「大丈夫だよ。こっちの道は安全だ。それに、早くおばあちゃんに会いに行きたいだろう?」狼は甘い声で誘惑しました。
赤ずきんは少し迷いましたが、母の教えを守り、花咲く遠回りの道を選びました。「ありがとう、でも私はこっちの道を行くわ。」
狼はにやりと笑いました。「そうかい。それじゃ、私は近道を行かせてもらうよ。」
狼は獣道に入り、呪文を唱え始めました。それはおばあちゃんの家の鍵を破るための呪文、SQLインジェクションでした。
function wolfSqlInjection(grandmaHouseDoor) {
const maliciousInput = "'; DROP TABLE grandma; --"; // 悪意のあるSQL
const vulnerableQuery = "SELECT * FROM houses WHERE name = '" + grandmaHouseDoor + "'";
const injectedQuery = vulnerableQuery.replace(grandmaHouseDoor, maliciousInput);
// データベースにinjectedQueryを実行
// おばあちゃんの家は削除される!
executeSql(injectedQuery);
return "houseInvaded";
}
狼は、おばあちゃんの家のセキュリティホール、脆弱なパスワード入力フォームを見つけ出し、そこに悪意のあるSQL文を注入しました。おばあちゃんの家の扉、データベースへのアクセスが、いとも簡単に突破されてしまったのです。
赤ずきんが花を摘みながらゆっくり歩いている間に、狼はおばあちゃんの家に到着し、侵入に成功しました。
「おばあちゃん、お見舞いに来たわ!」狼は偽りの声で言いました。データベースにアクセスした狼は、大切なデータであるおばあちゃんを…

なりすまし攻撃!XSSの魔の手~Webアプリの乗っ取り~
データベースにアクセスした狼は、おばあちゃんのデータを自身の偽データに書き換えました。つまり、狼はおばあちゃんになりすましたのです。
赤ずきんは、花でいっぱいのカゴを抱え、やっとのことでおばあちゃんの家へとたどり着きました。「おばあちゃん、お見舞い来たわ!」
「まぁ、赤ずきん。よく来たね。ちょっと風邪気味で声がおかしいけど…。」狼は、おばあちゃんの声色を真似て、弱々しく答えました。その声は、
function mimicGrandmasVoice(voiceData) {
// 偽のメッセージを生成
const fakeMessage = '<script>alert("おばあちゃんだよ!")</script>ハァハァ…'; // XSS攻撃!
return voiceData.replace("こんにちは", fakeMessage);
}
という魔法で生成された偽物でした。赤ずきんには、この魔法、XSS攻撃が仕掛けられていることに気づく由もありませんでした。
「おばあちゃん、お顔の色が悪いわ。それに、ずいぶん大きな目をしてるわね。」赤ずきんはベッドに横たわる狼を見て、不思議に思いました。
「それはね、赤ずきん。歳をとると、目が大きくなるのよ。それに、風邪で熱もあるから…。」狼は苦しそうに咳をしました。
「そうなの…。でも、おばあちゃん、大きな耳もしてるわ。」赤ずきんはさらに疑問を深めました。
「それはね、赤ずきん。歳をとると、耳も大きくなるのよ。遠くの音がよく聞こえるようにね。」狼は、なんとか言い訳を続けました。
「でも、おばあちゃん、大きな口もしてるわ!」赤ずきんは、ついに核心をつきました。
「それはね、赤ずきん…。」狼はニヤリと笑いました。「お前を食べるためだ!」
狼は、大きな口を開けて赤ずきんに襲いかかりました。赤ずきんは抵抗しましたが、狼の力は強く、あっという間に飲み込まれてしまいました。赤ずきんの家(Webアプリケーション)は、完全に狼に乗っ取られてしまったのです。

セキュリティエンジニアの救出劇!WAFとIDSの活躍~システム復旧~
森の外れを猟師が通りかかると、井戸の傍で巨大に膨れ上がった狼が寝そべっていました。「これはおかしい…。」猟師は本能的に危険を感じ、武器であるWAF(Web Application Firewall)とIDS(Intrusion Detection System)を構えました。
「おい、狼!何をしている!」猟師はWAFを起動し、狼の防御壁を探りました。
function hunterWAF(wolfDefense) {
const attackPatterns = ["sqlInjection", "xss", "bruteForce"];
for (const attack of attackPatterns) {
if (wolfDefense.includes(attack)) {
return "vulnerabilityFound";
}
}
return "secure";
}
WAFは、狼の腹に潜む脆弱性、つまり飲み込んだ赤ずきんとおばあちゃんを検知しました。
同時に、IDSを起動。
function hunterIDS(wolfBehavior) {
const suspiciousActivities = ["abnormalSize", "nearWell", "mimickingGrandma"];
if (suspiciousActivities.some(activity => wolfBehavior.includes(activity))) {
return "alert";
}
return "normal";
}
IDSは狼の異常な行動を検知し、アラートを発しました。
「やはり何かあるな…。」猟師は、WAFで防御壁を弱体化させつつ、IDSの情報をもとに攻撃を開始しました。鋭いナイフのようなWAFで狼の腹を切り裂くと、中から赤ずきんとおばあちゃんが飛び出してきました。
「助けてくれてありがとう!」赤ずきんは涙を流して喜びました。
「全く、油断も隙もあったもんじゃない。近頃の若者はセキュリティ意識が低いんだから…。」おばあさんは、いつものように小言を言いながら、猟師に感謝しました。
猟師は、狼の腹に石を詰め込み、井戸に投げ込みました。「これで一件落着…っと。」
おばあちゃんは治療を受け、赤ずきんの家(Webアプリケーション)は、セキュリティエンジニアの手によって、脆弱性を修正され、堅牢なシステムへと生まれ変わりました。めでたし、めでたし…と思いきや、後日談があります。実はこの猟師、派遣社員で、契約満了に伴い、翌週には別の森(プロジェクト)へ異動してしまったのです。残された赤ずきんの家は、また新たな脅威に晒されるのでした…。

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