
竜宮城へようこそ!「浦島太郎」に学ぶ、KubernetesとCI/CDでつくるスケーラブルなインフラ
竜宮城への招待状…それは、Kubernetesの海への旅立ちだった。ポッドの群れを操り、乙姫様の魔法のインフラを体感せよ!だが、故郷への帰還を待つのは、時代遅れの知識と、玉手箱の呪縛。開けてはいけない、その禁断の力…あなたは、Kubernetesの波に乗りこなせるか? 老いぼれた漁師の悲劇を回避し、マスターへの道を切り開けるか?
亀さんのKubernetes入門講座!~ポッドの海へ出発~
砂浜で子供たちにいじめられている亀を助けた浦島太郎。弱っていた亀は、みるみる元気を取り戻し、浦島太郎に深々と頭を下げた。
「お助けいただき、ありがとうございます。わしは竜宮城の使いの亀です。お礼に、竜宮城へご案内しましょう」
「竜宮城…?」と、浦島太郎は目を輝かせた。「どんなところだい?」
「それはそれは素晴らしいところです。たくさんの海の生き物が平和に暮らし、どんな願いも叶う…例えるなら、Kubernetesの世界のようなものです」
「クバネテス…?」浦島太郎は首をかしげた。
「はい。Kubernetesは、コンテナと呼ばれる、アプリケーションを動かすための小さな箱を、まるで海の生き物のように自由に操ることができる技術です。竜宮城への船も、実は仮想マシンという大きなコンテナのようなもの。その中で、ポッドというさらに小さなコンテナをたくさん動かせるのです」
def prepare_ship_for_Urashima(vm_name):
# 仮想マシンを作成
create_vm(vm_name)
# Kubernetesをインストール
install_kubernetes(vm_name)
# 浦島太郎用のポッドを作成
create_pod(pod_name="uraship_pod", image="ryugu_image")
return vm_name
vm = prepare_ship_for_Urashima("turtle_ship")
print(f"浦島さんの船({vm})の準備ができました!")
亀は杖を振ると、目の前に立派な船が現れた。「この船は、複数のコンテナをまとめて管理する、オーケストレーションという技術で動かしています。まるで、たくさんの魚が群れをなして泳ぐように、コンテナを効率よく管理できるのです」
「ふむふむ…」浦島太郎はまだよく理解できていない様子だったが、亀の熱弁に圧倒され、期待に胸を膨らませていた。「すごい技術なんだね!竜宮城、楽しみだ!」
「では、ポッドの海へ出発です!」亀はにっこりと笑って、浦島太郎を船へと案内した。

竜宮城デプロイ!~乙姫様の魔法のインフラ~
きらきらと輝くポッドの海を抜け、壮麗な竜宮城に到着した浦島太郎。目の前に現れたのは、息を呑むほど美しい乙姫だった。
「ようこそ、竜宮城へ。わたくしは乙姫です。亀がお世話になりました」と、優しく微笑む乙姫。
「ここは…すごい!」浦島太郎は、目の前に広がる美しいサンゴ礁や、優雅に泳ぐ魚たちに目を奪われた。「まるで夢のようだ!」
「ええ、この竜宮城はKubernetesクラスタ。あなたの故郷でいうと、インターネットのようなものです。様々なアプリケーションが、ポッドという小さな家で暮らしているんですよ」
乙姫は手を叩くと、豪華な食事が現れた。「さあ、どうぞ。これは、高速なアプリケーション処理を表しています。Kubernetesでは、リソースを効率的に使えるので、どんなにたくさんの人がアクセスしても、サクサク動くのです」
def serve_delicious_food(pod_name, replicas=1):
# デプロイメントを作成し、指定した数のレプリカを起動
deploy_pod(pod_name=pod_name, replicas=replicas)
# サービスを作成し、外部からアクセスできるようにする
expose_service(service_name=f"{pod_name}_service")
print(f"{pod_name}が{replicas}つ、準備できました!")
serve_delicious_food("seafood_dinner", replicas=10)
浦島太郎は、次々と運ばれてくる料理に舌鼓を打った。「すごい!こんなにたくさんの料理が、あっという間に出てくるなんて!」
「そして、この快適な環境は、自動スケーリングと自己修復機能を表しています」乙姫は続けた。「もし、竜宮城にたくさんの人が来たら、自動的に部屋を増やすことができます。誰かが部屋を壊しても、すぐに元通りになるのです」
「まるで魔法みたいだ!」浦島太郎は感嘆の声を上げた。
乙姫のサポートを受けながら、浦島太郎は、魚釣りゲームや貝殻コレクションアプリなど、様々なアプリケーション(ポッド)をデプロイしてみた。その効率性と快適さに、浦島太郎はすっかりKubernetesの世界に魅了された。
「Kubernetesって、本当にすごいんだね!」浦島太郎は目を輝かせた。「もっともっと、色んなことを試してみたい!」
こうして、浦島太郎の竜宮城、Kubernetes体験が始まったのだった。

故郷への帰還…そして、玉手箱の呪縛!~デプロイ後の運用管理の難しさ~
竜宮城での日々は、浦島太郎にとって夢のような時間だった。しかし、故郷の家族や友達が恋しくなり、乙姫に帰郷を告げることにした。
「乙姫様、本当に楽しかった。でも、そろそろ故郷に帰りたいんだ」
乙姫は少し寂しそうだったが、浦島太郎の気持ちを理解し、微笑んだ。「そうですか。でしたら、これをどうぞ」
乙姫は、美しい装飾が施された玉手箱を手渡した。「これは、竜宮城の秘宝です。どんな困難も乗り越えるための、高度な機能やツールが入っています。ですが…決して開けてはいけません」
apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
name: tamatebako-config
data:
complex_settings: |
# 複雑な設定ファイルの例
# Kubernetesの高度な機能を活用するための設定
# 安易に変更すると予期せぬ問題が発生する可能性があるため注意が必要
autoscaling:
enabled: true
minReplicas: 3
maxReplicas: 10
resourceLimits:
cpu: "200m"
memory: "512Mi"
# ... その他多数の設定 ...
「もし開けてしまったら…?」浦島太郎は不安そうに尋ねた。
「この玉手箱は、正しく扱わなければ、大きな災いを招く危険性があります。竜宮城の技術は、あなたの故郷の技術とは大きく異なります。故郷に戻ってから、安易にこの力を使うべきではありません」
「わかったよ、乙姫様。決して開けない」浦島太郎は、乙姫の真剣な眼差しに、玉手箱の重みを感じた。
亀の案内で、浦島太郎は故郷の浜辺に戻ってきた。「ただいま!」
しかし、浦島太郎を待っていたのは、見慣れない光景だった。人々の服装は変わり、建物も高くなっている。浦島太郎の知っている故郷とは、まるで別世界だった。
def check_time_passed(departure_time):
current_time = get_current_time()
time_difference = current_time - departure_time
if time_difference > timedelta(days=365*10): #10年以上経過していた場合
print("浦島効果発動!")
return "浦島効果発動!"
else:
print("故郷はそんなに変わってないね!")
return "故郷はそんなに変わってないね!"
「浦島さん…?」見知らぬ男が声をかけてきた。「ずいぶん変わりましたね…まるで別人みたいだ」
「私は浦島太郎だけど…」浦島太郎は混乱した。竜宮城での数日間が、故郷では何年も経っていたのだ。IT業界は大きく変化し、浦島太郎の知識は時代遅れになっていた。乙姫の忠告が、重くのしかかる。
浦島太郎は、玉手箱を開けたい衝動に駆られた。しかし、乙姫の言葉を思い出し、ぐっとこらえた。Kubernetesの高度な機能は、正しく理解しなければ、大きなトラブルを引き起こす。浦島太郎は、まずは故郷の新しい技術を学ぶ必要があることを悟ったのだった。

老いぼれた漁師…そして、学びの大切さ~Kubernetesマスターへの道~
「浦島さん…浦島太郎さんですか?」見知らぬ男が再び声をかける。「まさか…あなた様は…数百年前に竜宮城へ行ったと噂されていた…?」
「数百年…?」浦島太郎は言葉を失った。竜宮城での楽しい日々は、故郷ではとてつもない時の流れを生んでいたのだ。「そんな…ばかな…」
浦島太郎は、乙姫から託された玉手箱を握りしめた。中には、竜宮城の高度な技術、Kubernetesの秘訣が詰まっている。故郷の変わり果てた姿、そして数百年という途方もない時間の流れに、浦島太郎の心は焦燥感でいっぱいになった。
「乙姫様は開けるなって…でも…でも…」浦島太郎は震える手で、玉手箱の蓋を開けてしまった。
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
name: tamatebako-deployment
spec:
replicas: 1 # 玉手箱は一つだけ!
selector:
matchLabels:
app: tamatebako
template:
metadata:
labels:
app: tamatebako
spec:
containers:
- name: tamatebako
image: mysterious/tamatebako:latest # 未知のイメージ…
ports:
- containerPort: 80 # 何のポート?
玉手箱からは、白い煙がもうもうと噴き出した。煙が晴れると、浦島太郎の姿は変わり果てていた。黒髪は白髪になり、肌はしわくちゃになり、腰は曲がり、老いさらばえた姿になっていたのだ。
「う、うぅ…何が…何が起きたんだ…?」浦島太郎は弱々しい声で呟いた。玉手箱の中の高度な設定ファイルは、浦島太郎の知識では理解不能だった。設定ミスによるシステムエラー、まるで白煙のように広がり、浦島太郎のシステム、つまり彼自身をダウンさせてしまったのだ。
「Kubernetes…恐ろしい子…!」浦島太郎は力なくつぶやき、そのまま砂浜に倒れこんだ。
通りかかった若いエンジニアが、最新のスマートフォンで浦島太郎を写真に撮り、SNSに投稿した。「#炎上案件 #Kubernetes #設定ミス #老化バグ」
その投稿は瞬く間に拡散され、世界中のエンジニアから同情と嘲笑のコメントが殺到した。

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