うんとこしょ、どっこいしょ!「大きなかぶ」に学ぶ、マイクロサービス化とDevOpsの重要性
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Jul 27, 2025

うんとこしょ、どっこいしょ!「大きなかぶ」に学ぶ、マイクロサービス化とDevOpsの重要性

巨大な「かぶ」システム、それは老朽化したモノリス!スパゲティコードが絡み合い、修正もままならない!おじいさん、おばあさん、孫の奮闘も虚しく、システムは機能停止寸前!デッドロック、パフォーマンス劣化…絶望の淵に突き落とされる中、マイクロサービス化という最後の希望が灯る!だが、それは容易ではない…フロントエンド、バックエンド、データベース、そしてDevOpsの精鋭たちが集結!壮絶な戦いが、今、始まる!

老朽化したモノリス、その名は「巨大かぶ」!

おじいさんは、畑の真ん中に鎮座する巨大なかぶを見上げて、深いため息をついた。かつて小さな種だったシステム「かぶ」は、長い年月をかけて機能追加を繰り返した結果、巨大なモノリシックシステムへと肥大化していた。

「はぁ…こんなに大きくなるとは…」

おばあさんが心配そうに声をかけた。

「どうしたんだい、おじいさん。顔が真っ青だよ。」

「このかぶ、一人で引っこ抜ける気がしないんだ。コードがスパゲティみたいに絡み合っちゃって、どこをどう触ったらいいのか…」


function pullKab_v1() {
  // 巨大な関数、1000行以上!
  // 複雑に絡み合ったロジック...
  // 副作用だらけで、どこで何が起こるかわからない...
  if (/* 謎の条件 */) {
    // ...
  } else if (/* 別の謎の条件 */) {
    // ...
  } // ...延々と続く条件分岐...
}

let result = pullKab_v1(); // エラー発生!

「あらあら、大変そうね。私が手伝ってあげるよ!」

おじいさんと、おばあさんが力を合わせてかぶを引っぱった。

「うんとこしょ、どっこいしょ!」

しかし、かぶはびくともしない。

「だめだ…全然動かない…」おじいさんは途方に暮れた。

「孫を呼んでこよう!」おばあさんが提案した。

孫が駆けつけてきて、三人でかぶを引っぱった。

「うんとこしょ、どっこいしょ!」

それでも、かぶはびくともしない。

「おじいさん、このシステム、一つの巨大な関数になってるみたい。これじゃ、修正も追加も大変だよ。」孫は、巨大なかぶならぬ、巨大なコードベースを解析し始めた。

「そうだ…マイクロサービス化すれば、もっと扱いやすくなるかもしれない…」おじいさんは、孫の言葉に希望の光を見出した。

第1章の挿絵

データベースチームの参戦!デッドロック回避作戦!

「だめだ…全然動かない…」おじいさんは、巨大かぶの根元に座り込み、肩を落とした。

「データベースチームを呼んでみよう!」孫が提案した。

ほどなくして、データベース担当のおばあさんが駆けつけた。

「どれどれ、どんなことになっているのかしら?」おばあさんは、巨大かぶならぬ巨大なデータベースを解析し始めた。

「インデックスが適切に設定されていない箇所があるわね。クエリチューニングでパフォーマンスを改善できるかもしれないわ。」

おばあさんは、早速クエリチューニングに取り掛かった。


function optimizeKabQuery(query) {
  // インデックスを追加
  query.addIndex("kab_size");
  // 不要なJOINを削除
  query.removeJoin("unnecessary_table");
  return query;
}

let optimizedQuery = optimizeKabQuery(originalQuery);

「うんとこしょ、どっこいしょ!」

おじいさんと、おばあさんが再び力を合わせたが、かぶは微動だにしない。

「おかしいわね…クエリは最適化されたはずなのに…」おばあさんは首をかしげた。

「あっ!デッドロックが発生している!」孫が叫んだ。


// かぶトランザクション
transaction1.lock("kab_leaf");
transaction1.lock("kab_root"); // 待機状態

// 別のトランザクション (肥料?)
transaction2.lock("kab_root");
transaction2.lock("kab_leaf"); // 待機状態

「二つのトランザクションが、異なる順番で同じリソースをロックしようとして、互いに待ち状態になってしまっているんだ!」孫は説明した。

「なるほど…ロックの順番を統一すれば、デッドロックを回避できるかもしれないわね。」おばあさんは、コードを修正し始めた。


// ロックの順番を統一
transaction1.lock("kab_root"); // 先にrootをロック
transaction1.lock("kab_leaf");

// 別のトランザクション
transaction2.lock("kab_root");
transaction2.lock("kab_leaf");

「これでどうかしら…もう一度、引っぱってみましょう!」おばあさんが言った。

おじいさんと、おばあさんが再び力を合わせたが、巨大かぶはびくともしなかった。「まだまだ、簡単には抜けないみたいだね…」孫は呟いた。

第2章の挿絵

フロントエンド、バックエンド、そしてQA!マイクロサービス化への挑戦!

「だめだ…まるで岩のように動かない…」おじいさんは、巨大かぶの根元にへたり込み、嘆息した。

「もっと人を呼ぶしかないわね。孫に連絡してみて。」おばあさんが提案した。

孫は、フロントエンド開発チームの仲間の犬と、バックエンド開発チームの猫を連れて戻ってきた。さらに、システムの品質を守るQAチームの頼れるリスも加わった。

「おじいちゃん、おばあちゃん、大丈夫?僕たちに任せて!」孫が元気よく言った。

「マイクロサービス化すれば、きっとうまくいくわ!」犬も自信満々に続けた。

「各サービスが正しく動くか、しっかりテストします!」リスは、小さなテストツールを握りしめ、真剣な表情で言った。

五人は円陣を組み、声を合わせた。

「うんとこしょ、どっこいしょ!」

しかし、巨大かぶはびくともしない。マイクロサービス化は、そんなに簡単な話ではなかった。

「よし、作戦会議だ!」孫が提案した。「まず、この巨大なかぶシステムを、フロントエンド、バックエンド、データベースの三つのマイクロサービスに分割しよう。」


// フロントエンド (孫)
function displayKab(kabData) {
  // かぶの情報を画面に表示
  $("#kab_display").text(kabData.size);
}

// バックエンド (犬)
function getKabData() {
  // データベースからかぶの情報を取得
  return database.get("kab_info");
}

// データベース (おばあさん)
let database = {
  kab_info: { size: "巨大" }
};

「僕はフロントエンドを担当するよ。API経由でバックエンドからデータを受け取って表示するんだ。」孫が説明した。

「僕はバックエンドを担当する。データベースからかぶのデータを取得して、APIでフロントエンドに渡すよ。」犬が続けた。

「私はデータベースの管理を担当するわ。データの整合性を保つことが私の役目よ。」おばあさんが言った。

「僕はAPIの通信部分のテストを担当するよ。データが正しく送受信されているか確認するんだ。」猫が自信満々に言った。

「私は各サービスが連携して正しく動いているか、統合テストを担当します!」リスは、テスト計画書を広げながら言った。

五人はそれぞれの役割分担を確認し、再び巨大かぶに向き合った。

第3章の挿絵

DevOpsの小さな力、そして「すっぽーん!」

「だめだ…まるで岩のように動かない…」おじいさんは、巨大かぶの根元にへたり込み、嘆息した。

「もうダメかもしれない…」おばあさんも力なく言った。

その時、おじいさんは何かを思い出した。「そうだ!ねずみくんを忘れてた!」

「ねずみくん?誰のことだい?」おばあさんが不思議そうに聞いた。

「DevOpsチームのねずみくんだ!彼は小さいけど、すごい力を持っているんだ!」

孫が急いでねずみくんを呼びに行った。ほどなくして、小さなねずみくんが、大きなかばんを背負ってやってきた。

「やあ、皆さん。お困りのようですね。CI/CDパイプラインを構築すれば、デプロイが自動化されて、もっと楽になりますよ。」ねずみくんは、自信満々に言った。


// CI/CDパイプライン (ねずみ)
function deployKabMicroservices() {
  buildFrontend(grandsonCode);
  buildBackend(dogCode);
  deployDatabase(grandmaCode);
  runTests(catTests, squirrelTests);
  if (allTestsPassed) {
    deployToProduction();
  }
}

ねずみくんは、早速作業に取り掛かった。キーボードを叩く小さな手が、魔法のようにCI/CDパイプラインを構築していく。

「これで、各サービスのビルド、テスト、デプロイが自動化されました。変更を加えるたびに、自動的にデプロイされるので、開発効率が大幅に向上しますよ。」ねずみくんは、満足そうに説明した。

「すごい!ねずみくん!」孫は感嘆の声を上げた。

「さあ、みんなで最後の力を振り絞ってみましょう!」おじいさんが呼びかけた。

おじいさん、おばあさん、孫、犬、猫、リス、そしてねずみくん。七人は円陣を組み、心を一つにした。

「うんとこしょ、どっこいしょ!」

すると、どうしたことだろう!今までびくともしなかった巨大かぶが、「すっぽーん!」と音を立てて、軽々と土から抜け出したのだ!

「抜けたー!」歓声があがった。

巨大かぶは、それぞれ独立したマイクロサービスとして、自由にスケールできるようになった。おじいさんは、軽くなったかぶを眺めながら、満足そうに笑った。

「これで、機能追加も修正も、もう怖くないぞ!」

しかし、その時、ねずみくんが小さな声で呟いた。「マイクロサービス化は、始まりに過ぎない…これからが本番ですよ…」

第4章の挿絵
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